「The Elder Scrolls IV: Oblivion」のオリジナルデザイナーが、世界規模のレベル調整システムを設計上の失敗と認めました。本作のアップデートへの見解とリリース以降の成功について、開発者の視点から続きを読んでください。
『The Elder Scrolls IV: Oblivion リマスター版』変更点にオリジナル開発者も称賛
リマスター版でも残った世界規模レベル調整システム
オリジナル『オブリビオン』デザイナーのブルース・ネスミス氏は最近、世界規模のレベル調整システムの導入が誤りであったと認めましたが、この機能はリマスター版にも残されています。VideoGamerとのインタビューで、ネスミス氏はゲームの進行システムについて語りました。
『Fallout 3』『スカイリム』『スターフィールド』にも携わったベテランデザイナーは、リマスター版のレベル調整メカニズムが現代のプレイヤーにとってより親しみやすいものになっていると指摘しました。
オリジナル版では主要スキルを複数回上げてから休息をとらないと属性が上昇しませんでしたが、リマスター版では『スカイリム』スタイルの進行システムを採用。あらゆる行動が全スキルラインのXPに貢献します。ネスミス氏はベセスダのこの変更を「大胆な決断」と称賛しました。
しかしネスミス氏は、敵がプレイヤーに合わせてレベルアップする「世界スケーリング」機能が残された点には懸念を示しました。「この仕組みはプレイヤーの成長が意味をなさないように感じさせてしまう」と述べ、「『スカイリム』でこの方式が廃止されたのには理由がある」と付け加えています。
2006年のリリース以来、この設計上の選択に対処するためファン製MODが作られてきました。リマスター版発売後も、MOD作成者たちがスケーリングシステムの改変に取り組んでいます。
『オブリビオン リマスター版』が期待を超える進化を遂げる
『オブリビオン』リマスターの噂は長年囁かれていましたが、最終的に実現した大規模な改良を予想していた人はほとんどいませんでした。ネスミス氏自身も『スカイリム』スペシャルエディションのような単なるテクスチャアップグレードを想定していたと明かしています。
VideoGamerのインタビューで同氏は開発チームの野心的なアプローチを称賛:「これほどの規模の改良は、もはや『リマスター』という言葉では表現しきれない」と語りました。
ベセスダがUnreal Engine 5で行った全面リビルドにより、オリジナル版の技術的制限は解消。視覚的・技術的強化が広く評価されています。Game8では、現代技術でサイロディールを再現した本リマスター版に90/100点を付与しました。詳細な分析は以下の記事でご覧いただけます!