
カプコンバイオンの松本修平プロデューサーが、マーベルVSカプコン2の人気オリジナルキャラクターの復活の可能性を示唆。今秋発売予定の「マーベルVSカプコン ファイティングコレクション」を控え、その見解を紹介する。
カプコンバイオン、マーベルVSカプコン2のオリジナルキャラクター復活に含み
カプコンが選択肢を模索する中、可能性は残されている

世界最高峰の格闘ゲームトーナメント「EVO 2024」で登壇したカプコンバイオンの松本修平プロデューサーによれば、マーベルVSカプコン2のオリジナルキャラクターが新作で復活する可能性は「常にある」という。
マーベルVSカプコン インフィニット以降、新たなクロスオーバー格闘ゲームは発表されていない。しかし、カプコンは今年後半、松本がプロデュースするリマスター版コレクション「マーベルVSカプコン ファイティングコレクション:アーケードクラシックス」を発売予定だ。
マーベルVSカプコンシリーズは、Versusラインアップの一部を成し、カプコンとマーベル両宇宙のキャラクターが共演する。2024年6月のNintendo Directでは、マーベルVSカプコン2を含む6本のクラシック作品を収録した本コレクションのトレーラーが公開された。
この象徴的な作品では、サボテンのようなクリーチャー「Amingo」、大胆不敵な空賊で主人公役の「Ruby Heart」、カプコンが1980年代にアーケードでリリースした『SonSon』の主人公の子孫である猿娘「SonSon」という3人のユニークなオリジナルキャラクターが登場した。これらのキャラクターは近年のシリーズ作品にはほとんど登場しておらず、アルティメット マーベルVSカプコン3で懸賞金稼ぎのポスターに描かれていたり、カプコンのカードファイターゲームで使用可能カードとして登場したりする程度だった。

EVO 2024でファンに向けて発言した松本プロデューサーは、アーケードクラシックスコレクションを重要な機会と位置づけ、これらのキャラクターの復活の可能性をほのめかした。「可能性は常にある」と彼は通訳を介して語った。「このコレクションによって、より多くのプレイヤーがVersusシリーズ限定のキャラクターを再発見できるようになります」
さらに彼は、ファンの強い要望があれば、これらのオリジナルキャラクターがVersusシリーズ以外の作品にも登場する可能性を示唆。「十分なファンの熱意が示されれば、ストリートファイター6や他の格闘ゲームに登場するかもしれません。これらのタイトルを再リリースすることは、新たな層にIPを紹介する助けとなり、我々開発チームの創造的な可能性を刺激することにもなります」と松本は説明した。
今後のマーベルとのクロスオーバーはファンの関与次第

松本は、カプコンがこの新コレクションを「3、4年前から計画していた」と明かした。「マーベルとはかなり前から話し合いを続けてきました。以前は時期が適していませんでしたが、今回は実現に至りました」と語った。
彼は、チームが長年にわたり過去のカプコンとマーベルの作品を再リリースしたいと願ってきたことを強調。「これは何年も前からの目標でした。重要なのは、適切な時期を見極め、全ての関係者の意向を一致させることでした」と松本は述べた。
松本はまた、新作Versusシリーズや、ロールバックネットコードのような最新機能がまだ対応されていない他のクラシック格闘ゲームへの意欲も表明。「私たちには大きな夢がありますが、物事は一歩一歩進めていくことが重要です」と彼は語った。

松本プロデューサーは、カプコンが他のレガシー格闘ゲームを現代のプラットフォームに提供することに関心があることを強調。「ファンがこれらのタイトルの再リリースを望んでいることを我々は認識しており、我々も同じ情熱を共有しています」とIGNに語った。
「我々の現在の焦点は、これらのクラシックゲームを再リリースし、コミュニティに興奮を巻き起こすことです。外部パートナーとの協業やスケジュール調整の課題には時間がかかるかもしれませんが、これらのタイトルを再リリースすることがファンを活性化させる最良の方法です」と松本は締めくくった。
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